日刊私的フットボールNews

個人的に気になるサッカーニュースを自分なりに味付けしてお届け。お好みでない場合はご容赦を。

UEFAスーパーカップはPK戦の末、バイエルンの勝利!

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チェルシー 2 ー 2 バイエルン・ミュンヘン

   (PK 4 ー 5)

得点:(チェルシー)トーレス、アザール (バイエルンリベリー、ダンテ

 

チームは変わっても、試合の構図はグアルディオラVSモウリーニョ

数年前に散々見て来た「エル・クラシコ」とチームは違えど、内容は似てた?そんな声が聞こえてきそうな今回のUEFAスーパーカップでした。両チームの監督がそれぞれ違うチームを従えての因縁の対決。監督に焦点に当てれば、そういう見方ができますが、実際、堅守速攻のチェルシーとポゼッションのバイエルン。予想された展開で試合は進んでいきました。

 

面目躍如のフェルナンド・トーレス

ポゼッションの上で優位に進めたバイエルンですが、先制ゴールはチェルシー。カウンターをしかけて、シュールレのグラウンダーのクロスをトーレスがダイレクトで突き刺してのゴールでした。先週末のビッグマッチでベンチ外だったトーレスには「もうチェルシーでの活躍は望めない」など辛辣な論評が出たりもしました(元チームメイトのキャラガーも言ってましたね)。その批判を吹き飛ばすゴールでした。

 

ヨーロッパ最優秀選手としての価値を示したフランク・リベリー

点を返そうとするバイエルンに対して、しっかりと守るチェルシー。その中でチャンスを作っていたのはリベリー。欧州最優秀選手にメッシやロナウドを押しのけて選ばれたリベリー。その価値を示すようなプレイでした。監督が代わって、戦術が変わってこようとバイエルンのストロングプレイは変わりませんでした。前半は外しまくっても、きっちり結果を決めるのが大黒柱。左サイドからのカットインで素晴らしいミドルシュートで同点ゴールを決めました。

その後のゲームはこう着状態。今のペップ・バイエルンにはまだまだバルサのように爆発的にゴールを獲る力はないと見たモウリーニョの作戦がはまったようにも見えます。ただチェルシーにも決定的なチャンスを得る機会がなかなかなく、先週のユナイテッド戦にも似たような展開。結局、延長戦へ突入。アザールの個人技からのシュートで遂にチェルシーの勝ち越し!ここからはほぼバイエルンのハーフコート・ゲームの様相を呈してきます。

 

チャンピオンの圧力に屈したチェルシー

まだチームの再構築途上とはいえ、前年のCLチャンピオンチームはものすごい圧力をかけてきます。ツェフのスーパーセーブ連発がなければ、あっという間に逆転まであったでしょう。バイエルンの勝負強さはバルサなどの美しき強さとはまた違う「強さ」ですね。チェルシーは、延長戦途中でアザールに代えてテリーを投入(これはフラグだなあと思ったけれどf^^;)し守りきろうとしますが、試合終了残り数十秒でダンテに決められて、土壇場で同点に!直後、終了の笛が鳴ってPK戦での決着となりました。

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モウリーニョはサポーターをあおって、「選手を助けてくれ!」とアピール。でも、バイエルンの圧力に屈してしまいました・・・。

 

ルカク「倍返しだっ!」

PK戦は両チーム4人ずつ決めて、最後の5人目へ。バイエルンのシャキリが決めた後に、「誰が出てくるのかなー」と思ったら、ルカク!20歳の若者は案の定と言うべきか、多少迷った中途半端なキックをノイアーがセーブ。バイエルンの勝利が決まりました。

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チェルシーにとって勝利寸前だった試合を落としたのは痛いですが、このショックをバネにルカクが1つレベルアップしてくれたら、この先のチェルシーにとって大きなプラスになるのではないでしょうか。そう思って、モウリーニョは拍手をサポに求めていたのだろうし、失敗直後にダビド・ルイスエッシェンが慰めたんだと思いますね。ルカクが「倍返しだっ!」と半沢直樹ぐらいの強メンタルで今後頑張ってくれればと思います。

 

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一方でグアルディオラバイエルンの監督に就任して初めてのタイトル。これで少し落ち着けるのではないでしょうか。にしても、この監督は通訳なしで全選手と話してるし、凄いなあ。優秀な監督がヨーロッパサッカーの表舞台に戻ってきてファンとしては嬉しい限りです。