日刊私的フットボールNews

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今日の試合で評価すべきは「ザック監督」!

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本田先制弾!工藤、遠藤も続き日本完封勝利!(SANSPO.COM)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20130906/jpn13090619090014-n1.html

 

快勝でした!…が、選手の調子がどうこうというより、この試合の収穫は「ザック監督」だったのではないでしょうか。そう感じた試合でした。

 

 

選手の「序列」を感じさせなかった交代起用

代表のマンネリ化はコンフェデ杯の前後からよく言われる話でしたが、ザックはその度に「コンフェデ後は競争」と批判をかわしてきました。その言葉は決して嘘ではないんだなと今日の試合で証明したように思います。東アジア杯組から今日は大迫、森重(西川も一応入るのかな?)を先発で起用。途中で柿谷、工藤、青山も起用。特に2列目と1トップの選手が誰もフル出場しなかったのは、ちゃんと「テスト」しているんだなと感じました。本田は後半から、香川も後半途中で交代と聖域はつくらずにどの選手にもチャンスを与えていました。これはザックが『チームの成長』を願い、きちんと競争原理をチームに持ち込もうとした証であると思います。聖域といえば、ボランチの遠藤、長谷部がまさにそうですが、今日はここに青山が挑戦。次回は山口蛍にも、そして2列目の斉藤学にも出場の機会が与えられれば、ちゃんと「テスト」を実施しているザックに対しての評価はもっと高めていいと思うのですが。

 

ザックは「3バック」にも挑戦

この「3バック」の採用については今日もあまり機能していたとはいえないので、賛否両論はあると思いますが、香川を下げてまで3バックに挑戦しようとしたのにもザックの意図が2つ感じられました。1つは、W杯に向けてオプションとなるものを少しでも増やしたいということ。そして、もう1つは守備陣を信頼しているよというメッセージです。

この試合、テレビ中継ではもちろんスターシステム発動中の柿谷がカメラにぬかれることが多かったのですが、終了後は吉田麻也もよくうつってました。守備崩壊の象徴となっているのが少し可哀想だなとは思いましたが(笑)。この試合、ザックは吉田、森重のCBコンビを先発に選びましたが、プラス今野の3枚が主力としてきちんと計算できるようになればザックはこの布陣を使いたいのでは?と感じました。3バックを本大会でやるならば、新しいCBを連れて来て…というのは時間的に無理でしょう。つまり、吉田たちでこのシステムをやりたい、「君たちを信用しているよ!」という選択をしたのだと考えられます。

 

相手が弱いのに点数があまりとれなかったとか批判はきっと上がるでしょうが、明確にワールドカップを見据えた闘いをしている監督をここで更迭しようとする考えは愚の骨頂だと僕は思います。そう感じた、今日の試合でした。